みんなで守ろう。おおさか 商店街行動宣言

「枚方宿くらわんか五六市」で3密回避のAIシステムを実証実験

2020.10.22
北河内地域枚方市
感染症対策

大阪工業大学情報科学部は、10月11日に開催された「枚方宿くらわんか五六市」で、枚方宿まちづくり協議会や枚方市と連携し、3密を回避するAIシミュレーションシステムの実現に向けた初めての実証実験を行いました。

システム開発に取り組んでいるのは、大学の情報科学部で交通システムを対象とした意思決定支援に関する研究をしている尾崎敦夫教授の研究室。Wi-Fiを利用してスマートフォンの台数を検知し来場者の人数と分布を把握したうえで、時間帯や店舗の配置、過去の人の行動パターンなどをプログラミングし、数分先の人の流れや分布を予測します。その情報をイベント来場者に提供することで、3密対策に役立てようと研究開発が進められています。

実証実験当日は、「五六市」会場の京阪枚方市駅から枚方公園駅まで約1.1Kmの間にWi-Fi測位機を5台配置。通常8,000人を超える来場者でにぎわう会場の人の流れや分布のデータ収集を行い、モニターに5分ごとの混雑状況を色分け表示して来場者に情報提供しました。

学生がプログラムした測位機は、小型で省電力(モバイルバッテリーで数日間稼働可)ながら広範囲をカバーできます。一方で、電車や車からの不要な電波を検知することもあるため、今回は学生がカウンターを手に実際の来場者数を数え、集めたデータとの差違も算出しました。

尾崎教授の研究室では元々、災害時の避難行動を分析し混雑回避を可能にするシステム開発を行っていました。それを応用し「3密回避」に役立つシステムにと、今回の実証実験が始まりました。電波の跳ね返りや複数の測位機による重複カウントを防ぎ、イベントの規模やさまざまな周辺環境に対応できるよう改良を重ねながら社会実装を目指します。

今後は11月8日の「五六市」で2回目の実証実験を予定。学生からは「大阪万博やUSJでも使えるシステムになるのでは?」との声も上がっています。

さらに、このシステムが完成すれば商店街でのイベントの密も、より効率的に回避することが可能となるのではないでしょうか。

この取り組み関する大阪工業大学のプレスリリースはこちら

にぎわいをみせる五六市

 

学生がプログラミングした測位機

 

大阪工業大学情報科学部情報知能科の尾崎敦夫教授